病気のこと

さぁ入院準備だ!

え!もう入院?

入院手術日決定

10月初め、胃と大腸の内視鏡検査をした。

胃には5個のポリープが見つかったが、手術するほどのものではなく様子見。

大腸はもとから見つかってあるもの以外は、特に見つからなかった。

nico

ステージでいうと何になるんですか?

医師

手術をしてみないとはっきりしたことは言えませんが、おそらくステージ2でしょうね。

手術をして取ってしまえば治りますよ。

nico

はい。ありがとうございます!

夫くんと顔を見合わせてにっこり。

入院手術の日程も決まった。

11月1日入院、2日手術。

入院は3週間の予定だ。

日程が決まると、一気に現実味が湧いてくる。

がんの手術が心配というわけではなく、全身麻酔による手術に不安がある。

全身麻酔での手術は今まで3回の経験がある。

そのうち2回は帝王切開。

2回とも麻酔がなかなか抜けなくて、術後数日間、頭痛と吐き気がひどいものだった。

その不安を先生に相談してみる…

nico

帝王切開の麻酔が抜けなくて、頭痛がひどかったんです。

医師

帝王切開の時とは麻酔の種類が違うから大丈夫ですよ。

え?そうなの?

私の心配は何だったんだ…

でも、これで一安心。

手術どんとこいだ!

夫くんは、結婚記念日を一緒に祝えないことで少し寂しそう。

nico

夫くんの誕生日までには帰ってくるからね!

空きが出ました!

10月6日の仕事中、病院から電話がかかってきた。

医師

手術の空きが出ました。

急なんですけど、10月11日入院12日手術になりますがどうされますか?

若い人は進行が早いから、少しでも早く手術することをお勧めします。

nico

はい。よろしくお願いします!

医師

早速ですが、8日に入院前の検査をするので、朝のうちに来てください。

急なことでなかなか気持ちが追い付かないけど、

手術するなら少しでも早いほうがいいに決まってる。

園長先生に報告したら、手術が早まったことを喜んでくれた。

園長

よかった~

入院準備もこれからだろうし、今日はもう帰っていいから。

職員に囲まれて、一言あいさつの雰囲気。

nico

しっかり病気直して、更に元気になって帰ってきます!

こうして私は、急な病休に入ることになった。

入院前検査

病院を訪れる時にはいつも夫くんと一緒の私。

入院が急に決まったため、入院前検査に夫くんは休みを取ることができず、今日は一人。

検査の内容としては、採血、心電図、採尿、胸部レントゲン、呼吸機能検査。

これらの検査を終えて、診察室に入ると先生が一言。

医師

今日一人?

すごく驚いてた。

簡単に手術の説明。

  1. S字結腸の途中から直腸を切ること
  2. リンパも転移の可能性があるからいくらか切ること
  3. ストーマになる可能性もあること

ストーマとは

 手術によって腹壁につくられた排泄口です。

 便意やガスを我慢するなど、自分の意志でコントロールすることができません。

 ストーマは赤い色をしていて湿っています。(口の中と似た状態です)。

 また、知覚がないので痛みを感じません。

 ストーマのサイズは人それぞれ大きさや形が異なります。

今回は夫くんがいないこともあり、手術前にもう一度詳しい説明をしてもらえることになった。

朝からの検査で、先生の診察が終わったころには11時45分。

この後、コロナのPCR検査を終えて結果を聞いて帰宅したのは14時15分。

検査のため朝から何も食べてない。

さすがにお腹が空きました。

入院直前の家族と過ごす時間

金婚式

今年は両親の金婚式にあたる年だ。

そこで、姉妹でサプライズパーティーをすることになった。

姉の家でご馳走を用意して、両親を招待する。

パーティーのことは内緒で。

プレゼントは何がいいかな?

みんなで意見を出し合った。

温泉旅行をプレゼントしたい。

そこで、目録を用意することにした。

ただ既製品を買ってくるのでは味気ない。

ということで、姉が材料を買ってきて、中身を私が書くことになった。

入院が早まったのはそんなときだ。

急なことで、目録の材料もまだ揃っていない。

バタバタと準備し、目録を仕上げた。

金婚式のサプライズパーティーには参加できないが、

当日病院から、テレビ通話で参加することになった。

両親の反応が今から楽しみだ。

入院前検査前日の焼肉

手術をすると当分の間は好きなものを食べられない。

そこで、入院前に家族でちょっと豪華な焼肉屋さんに行くことになった。

西川沿いにある、「タン料理 茗祇家(チャギヤ)」さん。

数年前、誕生日祝いで姉に連れてきてもらってから、特別な日に何度か訪れている。

こちらではお店から誕生日に届くハガキを持参すれば、通常コースを半額で食べられる。

口の中でとろけるほどに柔らかく、とってもおいしい霜降りタンだが、

夫くんと私の中年胃には、少しばかり脂がこたえた。

食べ盛り中学生の胃にも、高級タンは合わなかったようで…

最後は娘ちゃんが黙々と平らげてくれた。

おなかいっぱいなところで、ご飯ものの登場!

小さめサイズのチーズビビンバは、かなりの食べ応えながら

ぺろりと平らげてしまった。

大満足の家族焼肉。

脂質過剰摂取で、明日の血液検査が少し心配…

子どもたちへのお楽しみ

病気のことが分かってから、子どもたちには検査結果や手術のこと、がんがどの程度まで進行しているのかなど全て話してきた。

いくらか戸惑いはあるのかもしれないが、特に取り乱すこともなく普段通りに接してくれる。

コロナ禍ということで、入院中の見舞いはできないようだ。

特定の一人だけが、入院中の洗濯物を届けるため15分の見舞いが許可される。

入院期間中、子どもたちと会うことができない。

子どもたちは、私にとって癒しそのもの。

そんなふたりには、私がいない時間も毎日を楽しく過ごしてほしい。

そこで、「毎日の謎解き」を用意することにした。

1日1枚3週間分、毎日一つの謎解きと一言メッセージをそれぞれに宛てて用意した。

最後に3週間分の謎解きを集めると、母からの手紙が完成する。

これで毎日を楽しみに過ごしてくれるかな?

入院前の夜12時半、黙々と作業をする私の横で息子くんは課題をしている。

息子くん

息子くんのはいいから、無理せんで早く休んでな。

たくさんの手紙を見て嬉しそう。

いつもは10時半には就寝する息子くん。

明日はテニスの大会があるのに、入院前の母に付き合って起きてくれているのかも。

入院当日の朝

次の日、パントリーの扉に付けたたくさんの手紙を見て、娘ちゃんは大興奮‼

息子くんは一言、娘ちゃんに

息子くん

お母さん今日入院なんだから、不機嫌なったりせんのよ?

私に、

息子くん

がんばってな。行ってきます!

というと、テニスの大会のため早朝に家を出た。

娘ちゃんが登校の時間、何度も何度もハグをして、大好きを伝える。

娘ちゃん

がんばってな。大好きよ。

集合場所までの道を、何度も何度も振り返り大きく手を振ってくれる。

勤務明けで夫くんが帰宅。

いざ!病院へ。