おすすめの絵本

〘 11月 〙0歳児から5歳児まで楽しめる 秋におすすめの読み聞かせ絵本

秋も深まり、紅葉の季節がやってきました。

木の実やどんぐり、小さな秋をさがしに行きませんか?

絵本と見比べてみるのも楽しいですね。

落ち葉の音や、虫の声。

秋はすてきな音楽も聴こえてきます。

落ち葉

ばけばけはっぱ/写真・文:藤本ともひこ

秋は紅葉と実りの季節。

落ち葉遊びで子どもたちは大喜び♪

想像力豊かな子どもたちからは、いろいろなアイディアが飛び出します。

少しだけ見えている、はっぱの中に隠れた動物さんはだれかな?

「ふーってはっぱをふいてみて。ふーっ!」

一緒に「ふーっ!」っと、吹いてみると…

秋を感じながら、クイズのように楽しめる一冊です。

読み聞かせ対象:1歳から

あきぞらさんぽ/作:江頭路子

お気に入りのセーターに上着とかばんを持って、秋のおさんぽに出発です。

落ち葉をふみふみ、秋のおさんぽ。

空にはうろこ雲。どんぐり、みのむし、とんぼ。

真っ赤な落ち葉のプール。

ドキドキするような美しい景色。

季節感がみずみずしいタッチで描かれています。

読み終えた後、秋を探しに行きたくなる一冊です。

読み聞かせ対象:2歳から

おちばいちば/作:西原みのり

さっちゃんがどんぐりのお馬さんに乗ってやってきたのは「おちばいちば」。

木の実のごちそうや、おちばのスカート、おちばの魚。

お客さんは虫さんばかり。

なんだかさっちゃんも虫さんになったみたい。

「くーださいな くーださいな」

のフレーズも、ついついリズミカルに言ってしまいます。

丁寧に描かれたおちばいちばは、じっくり細部まで楽しめます。

秋になると何度でも読みたくなる一冊です。

読み聞かせ対象:3歳から

どんぐり・まつぼっくり

どんぐりころちゃん/作:みなみじゅんこ

♪どんぐりころちゃん あたまはとんがって

 おしりはぺっちゃんこ どんぐりはちくりしょ

幼稚園や保育園で人気のわらべ歌が、とってもかわいい絵本になりました。

絵はみなみじゅんこさんです。

表紙で半分顔をのぞかせているどんぐりのイラストを見るだけで、クスッとなってしまいます。

地面に落ちたころちゃんの前には、いろいろなどんぐりが落ちています。

♪どんぐりはちくりしょ ぽーん

ぽーんとジャンプした先には、ふわふわ葉っぱのおふとん。

ぽーんに合わせて、みんなもジャンプ!

まだジャンプができないお子さんは、高い高いしてあげてもいいですね。

ジャンプして、ころころして、

絵本を読み終えた後はどんぐりになりきってふれあい遊びも楽しそう。

絵を見て、歌って、ふれあい遊びまで。

何通りも楽しめる一冊です。

読み聞かせ対象:0歳から

びっくりまつぼっくり/作:多田多恵子 絵:堀川理万子

まつぼっくりには不思議がいっぱい。

湿度によって、閉じたり開いたり。

タネはくるくる回ってプロペラみたい。

この一冊から、自然の不思議に興味を持ち始めるお子さんもいるかもしれませんね。

文章は易しく短いので、幼児向けの絵本となっていますが、小学生も大人も楽しめる絵本です。

読み聞かせをするときには、ぜひ「びっくりまつぼっくり」を作ってみましょう。

お子さんとまつぼっくりを拾うところから始めるのがおすすめです。

一緒に作った「びっくりまつぼっくり」と絵本のまつぼっくりを比べながら、

気付きを話し合うのもいいですね。

お子さんの「やってみたい!」を育んでくれる一冊です。

読み聞かせ対象:1歳から

どうぞのいす/作:香山美子 絵:柿本幸造

うさぎさんの作った小さないす。

うさぎさんは「どうぞのいす」と書いた立て札と一緒に、そのいすを野原の木の下に置きます。

やがて、動物たちが入れ代わりに次々とやってきて、食べ物がとりかえっこされていきます。

動物たちは直接会うことなく、つながっているのは「どうぞのいす」という言葉のみ。

それぞれが「どうぞ」の言葉を解釈し、行動しています。

みんなの「どうぞ」に込められた優しさが伝わってくる一冊です。

読み聞かせ対象:2歳から

野菜

やさいさん/作:tupera tupera

今日は収穫の日です。

かごを持って畑にやってきました。

土から見えているのは、葉っぱとオレンジ色がほんの少し。

この野菜さんはだれかな?

「すっぽーん」

にんじんさんでした。

葉っぱの大きさや形をヒントにしながら、

「すっぽーん」

と、次々に野菜さんを抜いていきます。

この、「すっぽーん」の繰り返しが楽しい。

みんなで読み聞かせの時には、ぜひ声を合わせてみてください。

盛り上がること間違いなしですよ。

やさいさんじゃない子も混ざっていますから、要注意!

ファーストブックにもおすすめの一冊です。

読み聞かせ対象:0歳から

やさいのおなか/作・絵:きうちかつ

モノクロで描かれた不思議な模様。

これはなにかな?

ページをめくると…

同じ模様に色がついて、カラフルな模様に。

この色合いは見たことあるぞ。

「やさいのおなか」とは、野菜の断面図。

おなかのかたちから、どんな野菜か考えるなんておもしろい!

絵本を読んでから、実際のやさいのおなかを見てみるのもいいですね。

この野菜はどんな味がするのかな?

こんなきっかけから野菜を好きになってくれるかもしれません。

野菜に興味を持つようになるかもしれない一冊です。

読み聞かせ対象:0歳から

だいこんとにんじんとごぼう/作・絵:つるたようこ

むかし、だいこんとにんじんとごぼうは色が白かったんです。

では、どのように今の色になったのかな?

お風呂に入って色が変わるのはよく知られたお話ですが、

その前に山に登るお話があったとは!

おもしろくて、おつかれさまなお話です。

軽妙なタッチで描かれた野菜たちの表情に、思わず微笑がこぼれてしまう一冊です。

読み聞かせ対象:3歳から

音楽

おんがくたいくまちゃん/文:シャーリー・パレントー 絵:デイヴィット・ウォーカー 訳:福本友美子

4つの椅子に鈴、ラッパ、太鼓、シンバルが置いてあります。

くまちゃんたちはそれぞれ楽器を選んで大喜び♪

思い思いに演奏します。

楽しくなってきて大きな音で演奏していると、ぐっすり眠っていたちゃいくまちゃんが目を覚ましました。

「ああ めちゃくちゃだ!こんなのだめだよ!」

ちゃいくまちゃんはおたまを持ってくると、

「おどりにあわせて がっきをならそう おんがくたいくまちゃん はじめるよ!」

楽器を自由に鳴らすのも楽しいけれど、みんなで合わせるともっと楽しい。

幼い子どもたちに、合奏の楽しさが伝わる一冊です。

読み聞かせ対象:0歳から

やまのおんがくか/訳詩:水田詩仙 絵:鈴木幸枝

♪わたしゃおんがくか やまのこりす

 じょうずに バイオリン ひいてみましょ

動物たちが楽器を演奏する楽しい童謡「やまのおんがくか」。

この曲をしかけを使って楽しめる絵本です。

動物たちが楽器を持って登場します。

次のミニページをパタパタ動かすと、楽しい動きで演奏します。

読み手の歌に合わせてしかけを動かせるので、

演奏の場面をリズミカルに演出できます。

歌って盛り上がれる一冊です。

読み聞かせ対象:0歳から

むしたちのおんがくかい/作:得田之久 絵:久住卓也

たくさんの虫が登場し、それぞれの鳴き声も出てきます。

そんな虫たちが音楽会を開こうとします。

しかし、静かな場所が見つかりません。

騒音の原因は人間です。

さらには雨にまで流されてしまって…

虫たちが町の喧騒を逃れて、音楽会を開ける場所を探すまでのお話です。

最後には音楽会が開催されます。

お子さんと一緒に環境問題について考えることのできる一冊です。

読み聞かせ対象:4歳から

nico

いかがですか?

秋の夜長に、絵本を楽しみましょう。